南下徳富駅 (札沼線)
◆久しぶりにオンボロだった南下徳富駅
下徳富駅を出て、まだ少し薄暗い国道を次の南下徳富駅に向け車を走らせた。ほとんど対向車は来ない寂しい時間帯だ。札沼線とは100mほど離れているので何か線路際に建物やホームがないか目を凝らして進む。そして田園地帯の真ん中に小さなオンボロの小屋を見つけたのであった。ホームのようなものもあるので間違いない南下徳富駅のようだった。車を右折させ、駅に近づくとなんだかワクワクしてきた。そう、オンボロ待合室と板張りホームが久しぶりにお出迎えしてくれたのであった。オンボロ駅舎は確か宗谷本線の南美深駅以来だ。板張りホームは、学田駅以来だ。
早速、車から飛び降りて待合室に入ってみた。外見は板張りの農作業小屋のような感じがするが、中はこじんまりとしてなかなか情緒のある風情を醸し出し、50年前にタイムスリップしたかのような錯覚に捕らわれそうな気がするのであった。ホームは、半分が板張りなのだが、半分はコンクリート製であった。札幌近郊の各駅はオンボロや板張りが全然無かったのでホントのところかなり物足らなかった。久しぶりに出会った懐かしい香りがする待合室で少し横に待ってみた。心安らぐ至福のひと時を十分堪能できた南下徳富駅であった。
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