新十津川駅 (札沼線)
◆夕闇近づく新十津川駅
いい雰囲気だった島ノ下駅を出る。この駅が最後の根室本線の旅となった。ここから先の根室本線の駅はすでに訪問済みである。長い旅路だったが、ようやく根室本線の全駅を制覇した満足感を孤独の車内で一人噛み締めたのであった。
さて、ここから次の目指す駅だが、滝川まで戻り新十津川に向かう予定だ。その前に、先ほど立ち寄った芦別の銭湯にお邪魔して3日ぶりに旅の垢を落とそうと思うのであった。
芦別で銭湯にありつけ、ホッとした気分で新十津川駅に向かった。芦別市内のコンビニで夕食弁当を調達して札沼線の終着駅として有名な新十津川駅に向かうのであった。
かなりの距離を逆戻りしてようやく新十津川駅に着いたころには、辺りはもう夕闇に包まれ、薄暗い状況だった。時刻は午後7時半を過ぎたころだったと思う。駅に着くと同時に早速夕食の弁当にかぶりついた。そして、食べ終わった後にすごい睡魔に襲われ、あっという間に寝てしまったのであった。気がついたときには辺りはもう白々としていた。午前4時半ごろだった。駅舎には煌々と灯りがすでに灯されていた。まだ夜も明けきらぬ早朝の新十津川駅に一人佇み自分ひとりだけが駅を独占している満足感に浸るのであった。新十津川〜石狩沼田間の札沼線は、すでに廃線となって久しい。廃線となった線路の向こうにはなんだか大きな工場のような建物が見えている。どこの終着駅でもそうだが、線路の車輪止めを見るたび、何だが寂しい気分になる筆者であった。
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