浦臼駅 (札沼線)
◆歯医者と共用のバブル駅舎だった浦臼駅
鶴沼駅を出て、田園地帯の広がる石狩平野の中を次の浦臼駅に向け出発した。国道の賑わいとは裏腹に、1日3本の往復ダイヤしか運行されない寂しい路線の札沼線の末端、浦臼〜新十津川である。まさに、朝、昼、夜の1本づつといったほうが正しいかもしれない。そんな路線を横目に見ながら車はやがて浦臼駅に着いたのであった。
浦臼駅周辺は、民家も林立する大きな街のようで、先ほどまでのオンボロ駅舎、待合室があった鶴沼〜新十津川間の各駅とは様相が違うバブル駅に匹敵するかのような駅舎に建て替えられているようだ。駅舎には「ふれあいステーション」と看板があり、その下に「うらうす駅」「浦臼町歯科診療所」と2つの看板があった。歯医者さんと駅が合体した見事なコラボレーションを演出している駅のようであった。早速、中を拝見しようと玄関に立つが自動ドアが開かない。そりゃそうだ。時刻はまだ午前6時前である。こんな早朝から開いてるはずはないなぁと、自身の旅の時間の感覚が少し麻痺しているのであると感じたのであった。
ホームに出てみると、1面1線の未舗装の砂利の敷き詰められたホームである。駅前は舗装されすごく整備されているのだが、JRが管轄するところは昔のままである。撤去された駅構内の線路跡には雑草が生い茂り、今にも線路がある本線をも飲み込もうとしているようである。新と旧、明と暗がくっきり出ている駅のようであった。
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